引き寄せの法則について《基本的な記事その④》

 

引き寄せる、とはそもそもどういうことなのか?

 

人間の眼は決して、性能の不安定なカメラではない。
決して認識や思考の道具ではない。
見るとは、決して対象を分析し、切り取ることではない。
何よりもまず感じることなのだ。見るとは眼で感じることなのだ。
認識や思考は、そこから始まるのだ。

  早坂泰次郎

 

 

基本的な記事③はこちら 

 


 

 

例えば棚の上にある物を取ろうと思ったとします。
その時に右手をあげてその物をとりました。

あなたの「あれを取りたい」という現実は引き寄せられました。

その現実に必要な「右手をあげる」という動作も、無意識的に行われ、
引き寄せられました。

これが引き寄せの法則です。

そう言われて多くの人は、「そんなの当たり前に行っていることだ!」と思うかもしれません。

また、それは普通のことであり、引き寄せの法則ではない、という方もいることでしょう。

しかしながら、この法則を理解する上で最も大切なことは、

引き寄せの法則は常にどこにいても何をしていても作動している、

ということ。

そしてとても身近なことでもあるということなのです。

しかし、引き寄せの法則を実践しようとする人は、そういった「普通のこと」ではなく、もっと大きな夢や願望、自分の憧れの生活やお金、恋人…というものを引き寄せようとします。

そういったことも、棚の上にあるものを引き寄せることとなんら変わりがないはずなのに、どうしても難しく考えてしまい、それを実行することができません。

なぜ、棚の上にあるものは引き寄せられるのに、
お金や成功、望んでいる生活スタイルというものは引き寄せられないのでしょうか。

 

 

 

 

 

そもそも、「引き寄せる」のではなく、その現象を体感することを許可しているだけ

 

例えば先ほどの棚にある物を取る、という現象について考えてみましょう。

棚にある物をとる、と決めた時に、
その現象を引き寄せるための許可をしたことになります。

また、棚の物をとる、という体験を自分に許し、それを受け入れたことになります。

そこで、潜在意識はすべての力を総動員して、その現象化に向かいます。

棚にある物を取るのに必要な右手の筋肉を動かしたり、微妙な腰の位置や足の動きを操作してくれます。

「棚にある物を取る」という行為を許し、
それを体験すると決めた途端、
潜在意識はその現実を叶えるための準備をし、
自動的にその現実が達成できるようにしてくれます。

つまり、何かを引き寄せる時わたしたちは必ず、その現象を許可しているのです。

体験をする許可をし、体験をすることに疑いがありません。

しかし、ここでもし「自分には棚の物を取る力がない」と思っていたとしましょう。

右手がない、あるいはどう考えても背が届かない。

そういった「自分という人間に対するセルフイメージ」によって、
「棚の上にある物を取る」という現象は少しずつ起きにくくなります。

すべてはこの仕組みによって動いています。

お金を引き寄せるのも、恋人を引き寄せるのも、好きな仕事を引き寄せるのも、願いを引き寄せるのも。

すべては、

「自分はそれを体験することができる」

という確信に基づいているということです。

 

 

引き寄せる時に重要となるもの

 

この仕組みを元に考えた時に、引き寄せるのに重要となるものがいくつかあります。

 

1、自分に対するセルフイメージ

 

わたしたちは「自分とはこういう人間である」
というセルフイメージを元に行動しています。

これは「わたしはこういう人間だと思います」というものではなく、
無意識に「わたしはこういう人間です」と知っている人格のことです。

いくら「自分はポジティブな人間だ」と思っていても、
潜在意識がそれをそう思っているとは限りません。

いくら「自分は成功する」と思考したとしても、
潜在意識がそれを信じているとは限りません。

わたしたちのセルフイメージを創り上げている主な要素は
「かつて体験したことに対する解釈」です。

体験したことではなく、「体験したことに対する解釈」が、
わたしたちのセルフイメージを作っていきます。

例えば、昔いじめられたという日々があったとしましょう。
かといって、潜在意識はそれだけで「自分はいじめられる人だ」と信じるわけではありません。

「いじめられていたけれど、その時に辛抱した」とその日々を解釈したなら、
潜在意識では「自分は辛抱強い人だ」の方を信じるようになります。

つまり、
何をされたか?どう教育されたか?どんなことを言われたか?どんなことをしたか?だけではなく、
「その体験はどういう体験であったか」
という解釈が最も大切だということなのです。

 

2、行動と時間

 

引き寄せの法則を学ぶとそれがどうしても
「魔法のようにすぐやってくる」という印象を持つ人がいます。

ただし、引き寄せの法則には必ず行動と時間が必要です。

物事が現象化するためにはそれなりの時間が必要です。
1秒でも、1日でも、1年でも、時間は時間です。

しかし、「時間感覚」は違います。

例えば、棚の物を取ることに対してなんの疑いもなく、自分はとってもいいという許可をだした場合、時間はすんなり過ぎていきます。

疑いのない物に対してはものすごい速さで現実化します。

なぜなら、そこに潜在意識のためらいがないから。

ためらうことなく筋肉を動かし、行動をつくり、そして結果を受け取る。

この流れにためらいがありません。

しかし、潜在意識にあるセルフイメージや信念との間にギャップがあると、
ためらいが生じて行動が遅くなります。

躊躇したり、無駄な動きが多くなって現実化が遅くなります。

時間と行動が必要だ、と言ったのは、
引き寄せの法則にのっとって潜在意識に願望が達成されるイメージを届けたところで、

それに対するアプローチがなければ現実化はしない、ということ。

ただし、潜在意識に疑いがなければないほど、
願望を実現するまでのアプローチを
潜在意識は自動的に、無意識的に生み出してくれます。

だから人は、「すんなり引き寄せた」と感じるのです。

 

 

いくら引き寄せようと思っても・・・

 

この法則を知ると人はすぐに、何でもかんでも思ったことを引き寄せたがります。

まるで人生を楽にしてくれる法則かのようにとびつきます。

しかし、何度も言いますが、この法則は
ごくありふれた日常で、誰もが常に使っているものです。

何も変な法則でもなければ、特別すごい法則でもありません。

ただ、どう考えてもその願望は、あなたの本当の願いではないんじゃないかしら?と思うようなことがたくさんあります。

自分が持っている潜在意識の状態とかけ離れた現実を求めれば求めるほど、それが現実化するまでにたくさんのためらいや疑いと出会っていきます。

それによって苦しめられ、自分の何がいけないのだろうと悩み、
引き寄せられないと嘆く。

まったくもってそれは本質的ではありません。

わたしたちは引き寄せの法則によってもっと違うことに気づかせてもらえるのです。

あなたの引き寄せたい願いをしっかり分析してみよう。

願望達成についてお話しする時、最も大切にしているのは、
その願いはどこからくるのか?ということ。

そして、その願望は
あなたを苦しめるのか楽しませるのか、
という点です。

わたしたちは、自分の本心ではない願望を持つことがたくさんあります。

誰かの目を気にした願望や、
誰かの話を元にした願望。

「うらやましいから」という理由のようで、実はあるがままの自分と向き合いたくないから執着してしまう願望。

それはさまざまです。

しかし、潜在意識にもともとある
自分のセルフイメージや信念そのものが変わらない限り、
自分にとって無理がある願望を抱けば抱くほど苦しい気持ちになるのです。

大切なのは、引き寄せられるか引き寄せられないかではなく、
自分の本心に気づくこと。

自分の本当の願いに気づくことです。

その願いは、潜在意識にとって疑いがありません。

疑いがありませんから、現実化するのに苦労を必要としません。

行動することは必要ですが、その行動に必要なエネルギーもアイデアも、しっかりとした動きもすべて潜在意識は与えてくれるのです。

だからこそより、自分の本心に気づくことが大切。

罪悪感や劣等感、自分に対する侮辱などによって生まれた願望ではなく、
本来の自分がもつ願望に目覚めること。

そうすることでより一層、この引き寄せの法則を活用することが可能になるのです。

 

 

わたしたちの本当の願い、とは

 

本来のわたしたちのことを、ここでは「コア・本質」と呼んでいます。
わたしたちの本質は皆が同じ。

本心に戻った時、みなが同じ気持ちを体験します。

しかし、そこから離れてしまうと、
またその本来の自分と繋がっていないと、
無駄な行動が増え、
無駄な思考が生まれ、
それらにエネルギーを取られます。

そうなれば、日々の中に様々な不安や不満が生じ、
物事がうまくいかないような気持ちになってきます。

問題がたくさんあるような気がしたり、人生がうまくいかないのではないか、
という呆然とした不安を持ってしまいます。

 

 

本質とは何か。本来の自分とは何か。

 

基本的な記事その5では、コアやわたしたちの本質についてご説明したいと思います。

 

につづくきます。

 

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