過去の記憶は「今」の自分が創り上げている

 

記憶はうそ? 

 

私たちは幼い頃のことを思い出します。
「忘れもしない・・・3歳の頃!」
などと言ったりして、
明確に記憶されていると信じています。

 




一旦記憶された情報は
もう一度、思い出された時に
上書きされています。


3才の頃の記憶を
20歳の自分が思い出して
新たに書き直しされているようなもの。


さらに40歳の自分が
20歳に上書きされた記憶を思い出して
新たに上書きされているものを
認識しています。


40歳の自分が信じている記憶は
40歳の自分のとっては本当ですが


実際に3歳で経験した情報とは
ちょっと違ってきているものです。


記憶はウソ。
これは新しい状態で上書きされているということなのです。
記憶に対して
「今」の自分が新しく解釈を加えて
違う思い出となっていきます。 



思い出とはなにか?


起きた事実+解釈=思い出
です。


事実+良い解釈=素敵な思い出
事実+心地よくない解釈=嫌な思い出
事実+どうでもいいもの=あまり思い出されない記憶


事実は起きたことなので
もう変わることはありません。
私たちはその都度、いろんな解釈を加えて
物事に意味付けをして生きているのです。


3才の体験が記憶され
20才の自分が持っている解釈を通して思い出され
40才の自分が持っている解釈を通して、また思い出される。


どんどん、ドラマチックなストーリーが出来上がります♪
記憶の手直しがされているようなものですね。



その記憶から
「私って、こういう人!」と
決めています。


①もともとのAという事実・体験があって(3才)

②無意識に付けた解釈が加わって記憶A'となり(20才)

③また思い出され
新たに上書きされたA''という記憶(40才)をもとに

③私は○○という人である!
と、今思い込んでいます。




過去の記憶は
大人になった自分が
「今」
創造しているものである!
という意識を持つことで
長年、思い込んできた「自分」というラベルに気が付きます。


私ってこういう人!という決めつけは
自分自身への制限でもあり、
そこに気づくことで
自分自身の可能性も広がっていきます。


当たり前に信じてきた過去の記憶。
それが自分をしんどくさせるものだとしたら
ちょっと違うのかもしれないと
疑ってみると良いですね。


言い換えれば
今の自分が
過去の記憶すら書き換えることもできるということ。
すでに書き換えてきた記憶もあるのです。


事実は変わらなくても
それに、くっ付いている
解釈はいつでも私たちは変えることができます。


自分にとって
心地良いなと感じられる解釈を持つこと。
それが日常の喜びに繋がっていくのではないでしょうか。

 

 

 

RYC®認定講師 かなやまなほこ

http://ameblo.jp/appreciate0728/

 

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