子供のしつけって、どうしたらいいの?

RYC®認定講師の 川守さくら です。

 

娘2人の子育てママです。

子育てでこんな風に悩みませんか?

 

「どう、しつけたらいいんだろう?」

 

現代の日本でも、しつけが悪いと即「親の顔が見たい!」と言われるような風潮を

私は、まだまだ根強く感じます。

 

「しつけ=親の責任」であると信じていた私は

子どもの一挙手一投足を見張らずにはいられませんでした。

 

そのうえ、

「子どもは伸び伸び育てたほうがいい!!」

という逆のイメージの育て方も耳に入ってくるので

二つの相反する「こうあるべき」という考え方の狭間で

内心右往左往してしまいます。

 

 

  

しつけとは?子どもの意識にどう影響を与えるの?

 

「しつけ」と一口に言いますが、

一体、子どもの意識にどう影響を与えるのでしょうか?

 

わたしたちは潜在意識にたくさんの情報を蓄えています。

・0~3歳を目安に情報収集を終える

・6歳くらいまで情報の確認、その後も編集を行う

・12歳くらいには自分の中で「価値観・ルール」が定まってくる

と言われています。

 

 

わたしたちは、この情報収集を周りの大人たちの言葉や行動、

社会の状況、テレビから流れる情報などから行い、  

一番身近な存在である親からも、

「しつけ」=「こうあるべき」という形で記憶します。

 

親の「こうあるべき」は、

親自身が、その親や子ども時代の社会情勢などから得たものでもあります。

 

また、子どもが「実際にした経験や体験」を通して、記憶された情報でもあります。

 

 

「社会からの情報」「親のしつけ」「自分の体験」

「価値観」=「ねばべき」(○○せねば、○○するべき)

 

ができ上がると考えられます。

 

「価値観」というのは、その人の中にある

「ルールブック」のようなものです。

 

やってはいけないこと、やってもいいことが

自分の中でなにか決まっていて、そこに反すると

ザワザワしたり、ウキウキしたり身体の反応にも出ます。

 

 

「親のしつけ」は、それを作り上げることに、影響を与えているんですね。

  

ここで注目したいのは、

どういう形で「価値観」ができ上がるか、ということです。

 

「社会からの情報」「親のしつけ」「自分の体験」など 

これらはニュートラルな情報です。

+ 

ここに子ども自身のオリジナルな「解釈」が加えられます。

「価値観」=「ねばべき」(○○せねば、○○するべき)

「ルールブック」が完成!!

 

 

「親のしつけ」これも実は「親が○○と言った」というニュートラルな情報です。

 

ニュートラルな情報に、

その子のオリジナルの「解釈」が加わる!!

そして記憶の倉庫に保存される

ということをお伝えしたいのです。

 

では、もう少し具体的なイメージで見ていきましょう!

 

 

「親のしつけ」記憶のされ方は?

 

わたしが小さい時の思い出です。

 

飾り棚のガラスに、クレヨンで自分の名前を書く練習をしたことがありました。

(前日に母とみっちり練習させられていたのです・笑)

 

 

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私の母親は、3歳くらいのわたしに、

怒ってすべて自分で消すことを要求しました。

  

その時のわたしが何を記憶したかというと、

 

・飾り棚のガラスで名前の練習をしてはいけない(笑)

・なぜだかお母さんが怒る

・言われた通り練習したけど褒めてもらえなかった

・人は自分のやったことに自分で責任を取らなければいけない

 

です。

 

ここにはポイントが3つあります。

 

1)「価値観はその時必要があって生まれる」

 

「飾り棚のガラスで名前の練習をしてはいけない」

そんなことをすると怒られるという恐れから、このような価値観を持ちました。

そのおかげで、大人になって、ガラスに落書きをするような人にはなっていません。(笑)

これは、わたしの人生の中で必要な指導であり、母の愛だったのです。

わたしを公共の場に出て落書きして歩く子どもや大人にならないよう、

わたしを守ってくれるものでした。

 

 

2)「記憶はニュートラルではない。」

 

RYCメソッドでは、

ニュートラルな情報」

「自分だけのオリジナル解釈」が加わることによって

「現実」として認識されるとお伝えしています。

 

 

・なぜだかお母さんが怒る

・言われた通り練習したけど褒めてもらえなかった

おかあさんは、本当は怒っていたのか笑っていたのか

正直3歳のわたしの記憶は大してあてになりません。

 

ニュートラルな出来事に、 

「お母さんがお気に召さないことをすると、お母さんは怒るんだな」

とか、 

「言われた通りにしてもダメなんだな。自分で状況判断しよう。」

という風にわたしなりの解釈を加えて記憶しています。

 

人によっては、

「こんなにわたしに一生懸命怒るなんて、わたしのこと大好きなんだ!」

と解釈する人もいるでしょうし、

 

「練習ってやりすぎると怒られるんだ」と解釈する人もいるでしょう。

 

これをしつけする親はコントロールできますか?

その子独自の解釈について、親がコントロールするのは困難なのです。

 

 

3)「人生に長く影響をあたえるルールもある」

 

母は、はっきり言葉で伝えたわけではないのですが、

落書きを自分で消させられた体験によって、 

「人は自分のやったことに自分で責任を取らなければいけない」

つまり、人に迷惑をかけてはいけない

という価値観を、小さいわたしは持ちました。

 

 なので、わたしの人生において、学生の時、就職した後、なにか失敗すると

「わたしが自分で責任を取らないと!」と必死だったのを覚えています。

 

恐れている状態にならないために、生まれた価値観なので 

そこに違反しないように必死な訳です。

 

ただ、これを第三者的に見た時に、

ここに親がコントロールを加えることができますか?

 

今ではこの価値観は「わたしには必要ないな」と感じるものになりました。

今のわたしは、状況によって、責任を取るべき時は取り、

必要ない時は「ごめんなさい」で終わる時もあります。

ここは、大人になって

新たにルール変更していけるものなのです。

 

 

親としてできることは?

 

乱暴な言い方をすると、ある意味なにもできません。

 

わたし自身が親になった今、

子どもに何かしつけとして伝えたい時に、

  

「時代の風潮がこうだから」とか、

「自分の親が言っていたから」とか、

「わたし自身のねばべきでは…」とか、

 

そういうものが湧いてきたら、一旦止まってよく考えたいと思っています。

 

 

できるだけニュートラルなスタンスで、

今のわが子に精一杯向けられる愛で、

「これは必要な約束!」とその時思うものを伝えるしかないと思うのです。

 

どんな解釈をして、どんな価値観を持つのかは、

最終的には、子どもたちに委ねられているのですから。

 

 

大人になる過程で、子どもたちは、

また自分で好きな「価値観」を選びなおせるのです。

そんな未来の子どもたち自身の力も、親として信じていたいと思うのです。

 

 

親の責任として行っている「しつけ」を、

社会的なものや、義務感などからするよりも、

「今」のわたしが伝えたいことにフォーカスを向けるだけで、

「しつけ」に対してのイメージも違ったものに感じられるかもしれません。

 

 

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子育てにも潜在意識の仕組みが大きなヒントになりますよ!

 

 

 

 

RYC®認定講師 川守さくら

https://ameblo.jp/kotohealer-sakura/

 

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