受け入れがたい思考や感情が浮かんでも、そのままにする

受講生から質問がありました。

 

顕在化すればそれでOK

とはどういうことですか? 


どんな感情が浮かんできても、

どんな嫌な思考が浮かんできても、

そのままにする。

 

本来、どんなものが浮かんで来たとしても

「あぁ、そうか」と認識するだけでいいのです。 

 

ブログでも、何度かこんな表現をしていたかと思いますが

 

どんな思考や感情が顕在化したとしても、

それをどうにかしようとしなくても良い、

というのは

どうしてなのでしょうか?

という質問でした。

 

 

  

ネガティブな感情や思考などが浮かんでくると

私たちはそれに対してとても不安になります。

 

 

こんなものが私の中から出てきた。

どうしよう!なんとかしなくてはいけない!

と、

今まで気づかないで済んでいたのに

それを見てしまったことに慌て始めます。

 

 

浮かんで来た好ましくない感情や思考を

どうにかすることなく

ただ、浮かんだままにすること。

本来それが一番シンプルで悩みが解消されていく方法なのです。

 

 

投影の仕組み

 

 

私たちが見ている現実は

それが真実であると思いがちですが

 

認識している時点ですでに

自分だけの解釈が加わった状態

出来事を判断しています。

  

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つまり、見えているものは全て

自分のなんらかの性質が映し出されているということです。

 

 

嫌だな苦手だな、と感じる他者や出来事なども

相手そのものをニュートラルに見ることはできません。

 

自分だけの解釈が加わっているから

この人は良い人だ、嫌いだ、という感情が浮かんでくるのです。

 

 

ネガティブな反応が起こる相手の場合、

そこに、まだ気付いていない自分の

無意識に抑圧した性質が映し出されています。

 

 

それが無意識に刺激されるので

強い反応が起きるのです。

 

 

抑圧している性質ということは

過去の体験から「危険である」と判断されたために

潜在化させた情報です。

 

 

例えば、

図書館で、子供のころ無邪気にはしゃいでいたら

親に静かにしなさい!と叱られた

という体験があったとします。

 

幼い子供は、そのときの状況をきちんと判断することができないため

自分が体感した感覚だけが真実として記録されます。

 

あ、怒られた。

私は、素直に気持ちを言ってはいけないんだ・・・

などと思い込んだとしたら

  

本人にとって

素直な気持ちを言うことは

大切な親に愛されない、ということになります。

  

単純に説明しましたが、こんなイメージです。

 

 

危険である情報、つまり

「そんな自分で居てはいけない」と、

無意識に抑圧して、奥の方にしまい込んだようなものです。

 

 

そのしまい込んだものを

苦手な相手によって気付かされそうになるので

なんだか心地悪い気分になったりします。

 

 

勘違いして我慢してしまった性質を取り戻す

 

 

潜在意識は、このような仕組みによって

まだ気付いていない自分の性質を

他者への反応をきっかけにし

気付かせてくれています。

 

 

あるがままの素直な自分を出しても良いよ、

というサインなのです。

 

 

嫌いな相手が、自分にとって危険な存在というわけではなく

 

自分がかつて

勘違いして我慢してしまった性質を相手に映し出し

反応することによって気付かせてもらい

その性質を取り戻すために

出会っているとも言えます。

 

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抑圧している性質が

外側に映し出され

現実では、嫌なこととして感じています。

 

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何か自分にとって、受け入れがたいものが

感情や思考として顕在化したときは

 

潜在化していた情報が顕在化したということです。

 

それは、

気付いていなかった(見ないで済んでいた)情報が

今までは、他人事として見えていたものが

自分のこととして認識されたのです。

 

 

自分のこととして認識できたということは

もう、潜在化した情報ではなくなるため

他者に投影する必要がありません。

 

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潜在化している(他人事としてみている)=抑圧している

 

顕在化した(自分事としてみている)=統合された

 

ということです。

 

 

そのため、

嫌だなと感じることが浮かんだとしたら

もう、解放された状態なので

そのままにすればいいのです。

 

 

しかし、

この仕組みを理解しないままだと

せっかく浮かんで来た感情や思考などに対して

再び、手を加えて

どうにかしようとしてしまいます。

 

 

それは、同じ悩みを解決しようとしているようで

実は、新しく問題を創り出しているようなものです。

 

 

仕組みで言えば、

潜在化していた情報が顕在化すれば、もうそれで完了しているということです。

 

浮んだ情報(感情や思考など)は結果にすぎません。

 

 

手を付けない。

 

 

蚊に刺されたところをかかない方が結果的にかゆみがなくなる。

というのと同じようなものです。

 

 

心地悪い思考が浮かんで来た、

めっちゃ不安だ、

・・・

でも、

どうにかしようとしない(=かかない)

 

ということを

意識してみるといいですね。

 

 

気になってしまうけれど、

そのままそのまま。

 

 

誰かに不安を話すでもなく

その不安を消そうと努力するのでもない。

 

そのままそのまま。

 

なのです。

 

 

ちょっと難しいなぁ、と感じたら

RYCメソッド初級講座に参加してみてくださいね。

 

いろんな表現で説明してくれると思います。

 

 

 

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 RYC認定講師 かなやまなほこ

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