潜在意識とは何か?基本的なこと
潜在意識とは何か?ー何も選べないわたしたちー
まず、自分には意識することのない「別の自分」がいると思おう。
普段、息をしたり心臓を動かしたり、または睡眠中の自分の身体的な活動は意識することなく常に行われています。
これを別の自分が操作している、とイメージしてもらえば分かりやすいかもしれません。
いつも何かを思考したり、考えたりすることが出来るようにしてくれる、こと以外の「活動」を、行ってくれる意識がある、ということです。
何かを無意識に思い出したり、誰かの言葉を聞いて無意識に反応したりする、
そういった活動も、潜在意識によって行われています。
このような、自分が意識できない分野の活動を行っている領域を、
ここでは【潜在意識】と呼びます。
また、これらの肉体の身体活動を司る無意識の領域を潜在意識と呼ぶこともあれば、
それよりも深い精神的な領域のことを合わせて潜在意識と呼ぶこともあります。
これを、他の方は「超意識」と呼んだり「アカシックレコード」と呼んだり、
普遍的無意識、または集合的無意識と呼んだりすることもありますが、
その領域がどこを指すのか?はバラバラです。
そのため、このブログでは主に
「身体的な無意識の活動をする意識」(筋肉や臓器などの働きも含む)と
「それよりも深層部にある、精神的な無意識の活動をする意識」と合わせた部分を
【潜在意識】とまとめて表記することにしております。
自分が普段見ている現実は、たった5%の情報である。
自分には、意識していない「自分」が別にいる、ということが分かったその後、
次は「ふだん自分が知っている自分」の領域はとても小さい、という事を知っていくことがたいせつです。
例えば、お腹がすいた、と思ったとしましょう。
この時、お腹がすいた、というのは「無意識に思うこと」ですよね。
意識的にお腹を空かせることはできません。
私たちにできるのは「無意識からやってきたお腹がすいたというサインを、意識で受け取ること」だけ。
更に、この後何を食べようか?と考えたときに「ふっ」とどこかお店のイメージや名前が浮かんできたとしましょう。
この時浮かんできたイメージも「無意識のうちに」です。
そして、浮かんだイメージの中から、どれにしようか?と
【自分の意志で選択】していこうとしますが、
その時にふと昨日食べたご飯のイメージが勝手に湧いたとします。
そして「ああ、昨日はこれを食べたから、今日はこれにしょう」と選択が決まっていきますが、
この時、追加で浮かんだ「昨日のご飯のイメージ」も、「ふと、無意識に」浮かんでいるものです。
つまり、【私たちは、自分の意志で選択・決定をしていると思っているけどそれは誤解だ!】ということです。
だからこそ、自分の人生において
「潜在意識=自分の無意識の行動を支配する領域」について知っておくことは、
人生を生きる上でとても大切だと考えています。
ふだん私たちの選択や決定は
【自分の潜在意識(無意識の自分)がどのような情報を持っているか】
によってコントロールされています。
潜在意識にある記憶や概念、セルフイメージ、そして私たちの思い込みなどが、目に見える現実をすべて決めてしまうということです。
人は自分の意志で自分の人生をコントロールしていこうとしますが、この無意識の領域がどれほどに大きいが、これだけでも予想がつくはず。
一般的には、ふだん知覚できること(顕在意識)はわずか5%未満といわれており、それ以外の95%以上を潜在意識が司っていることになるのです。
不安になるのではなく、逆に仲良くなってしまおう!
そういった情報を知ると、人は不安になってしまい「潜在意識を逆にコントロールしよう」と思って、探究をはじめたりします。
もちろん、スタートはそのスタンスでも良いのですが、もっと広く考えると「コントロールする、される」という関係ではなく、
今まで自分の知らなかった「もう一つの自分」の意識と
どんどん仲良くなって、手を取るようにしてともに人生を創造していけたら、
と思うのです。
感情や思考も潜在意識の中に含まれている!
現代では「個性」という言葉を知らない人はほとんどいないでしょうし、この「個性」が人生に大きく左右する要素であることは、誰もが承知のはず。
では、この「個性」とは、どこから生まれ何から構成されるものでしょうか?
様々な定義はあれど、個性とは「潜在的に持つ記憶と感情のつながり」から生まれるものだと私は考えます。
個性とは、コントロールできるものではなく、自然と湧き上がり、自然と伝わってくるもの。
個々の思考や感情や、その人個人の世界観を創りだし、それによって社会とのコミュニケーションを私たちは取っていきます。
だから、自分の個性や潜在的な才能を知るためにも、そしてよりよく活用するためにも自分の持つ無意識の仕組みやその性質を知ることは大切なことなのです。
に続きます。