変えなければいけないものはない、変える自由を持っているだけなのです。
問題が起こると、とても嫌な気分になりますね。
どうしたらこの嫌な現実を変えられるのかな?と考え始めると問題意識が起きて、
自分の思い込みや、無意識の価値観など
何かを変えなくてはいけないのではないか?
という想いが浮かんできます。
現実は、自分だけの価値観を元に
目の前のことを決めつけて判断しているため
嫌だな、うれしいな、などと感情が湧いてきます。
潜在意識の仕組みを理解し始めると
無意識に持っている価値観に気付きやすくなるのですが、
先ほどの、問題意識のままで見てしまうと
価値観を変えなくては、嫌な現実は消えない!
と思い込んで、方向性を間違えてしまいます。
ではどうしたらいいのでしょうか?
まず、価値観を見つける
大切な人と会えなくて寂しいなと思った現実があったとします。
見えている現実は
ただの出来事と
自分だけの思い込みの解釈でできています。
現実=出来事+解釈
現実:会えなくて悲しい
出来事:会ったの数か月前だな
つまり、
解釈:私愛されてない
いわゆる、妄想劇場です。笑
会えていないなら、会えばいいのです。
シンプルに。
しかし、この解釈が生まれるということは
無意識に持っている価値観があります。
会えない、と判断するに至る価値観があるのです。
価値観:会いたいとわがままを言ってはいけない
という価値観が隠れていることに気が付きます。
素直に会いたいと言えば良い
という価値観に変えれば、現実は変わります。
変わりますが、
会いたいと言えなかった理由に気付かないままでは
本当の意味で変えることができないのです。
価値観を変える前にする大切なこと
この古い価値観は
必要があって持っていたものです。
大切につかんで離さなかった古い価値観です。
幼いころに決めた大切な価値観です。
例えば、
親が忙しくて「遊んで」と言えなかったとか。
なかなか一緒に居られる時間がなくて寂しかったとか。
相手のことを思って
「一緒に居たい」という言葉を飲み込んだ体験が
愛情表現として大切な価値観となっていたりします。
子供のときに考え付いた精一杯の価値観があり
それをすることで、相手のことを大切にしてきたということです。
良かれと思って持ち続けた価値観を
要らないからといって
逆の価値観に変えようとしても
それは、過去の自分の否定につながります。
今の現実が嫌だから
違う価値観にしようと思うのは
過去の自分の否定と同じことであり、
改善しようとしているつもりなのに
自分自身をダメだとジャッジしているのです。
改善=今のままではダメ
自己否定している状態のまま
新しい価値観を持つことはできません。
なぜなら、何かが嫌だから変えようとしているということは
潜在的に「嫌なイメージ」が届いているために
嫌な現実を映し出しやすくなります。
存在理由を理解した上で選択する
古い価値観はとても愛に満ちた存在です。
相手へのプレゼントのようなもの。
それを否定するのは自分がとても悲しみます。
古い価値観はとても大切な存在であると認めた上で
今の自分はどうするか?を
本当の意味で自由に選ぶことができるのです。
今の自分には、どんな価値観が似合うかな?と選ぶことには
過去の自分の否定は存在していません。
何かが嫌だから選ぶのではなく
心地いいから選ぶ
ということが大切です。
今までは、選ぶとき
これが嫌だから違うものを選ぶ、という経験が多かったかもしれません。
しかし、これからは
これが好みだから選びたい!という
生き方をして良いのです。
慣れない方も多いかもしれません。
嫌なことの方が私たちは気付きやすいために
選択するときの基準となりやすいですね。
どっちにしようかな?
これも(古い価値観も)あの頃は良かったけど
こっちも(新しい価値観も)面白そうだしな。
と、どちらでも良いけど、こっちが好きかもね~
という感じで新しい価値観を選んでいくことができます。
どっちでもいいけど、
臨機応変にその都度選んでも良いのかもしれない!
と気付いたら
それも新しい価値観です。
選ぶこと、選ばされていることの違い
嫌なことを避けるためにその逆を選ぶ
というのは、
選んでいるとは言い切れません。
逆を、恐れから選ぶことができないときも、
それは、選んでいることにはなりません。
選ばされているということになります。
自由にニュートラルな選択をするためには
どちらの価値観も選択することができる自分になることが大切です。
そのために、一旦は
今の状況と逆の選択肢を選んでやってみても良いかもしれませんね。
今持っているモノは
たとえ小さいものでも全て
必要だったから、大切だったから、良かれと思ったから、
手にした瞬間があります。
自分を守るためだったかもしれない。
誰かを大切にするためだったかもしれない。
都合が良かったからかもしれない。
どれにしても、必要な瞬間があったのです。
そこにきちんと意識を向けてあげること。
それが、自分のあるがままを受け止めることでもあります。
目の前にあるものを嫌だと思ったら
そこに潜んでいるいろんな価値観や想いを見つめてみましょう。
(私についている脂肪も見つめてみる必要がありそうです。笑)
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RYC認定講師 かなやまなほこ
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