嫌った自分の一部分は、無意識の領域にしまい込まれる

自分の中にある矛盾を受け入れられないとき、その矛盾は外側の現象に映し出されます。

その現象を通して、自分の内側にアクセスすることで、無意識の状態が整っていきます。 

他者や出来事を通して感じる感覚や感情をヒントにして、自分を知ることができるのですね。

  

例えば、

誰かに対して、嫌な感情を感じたとき、

あぁ、私はそれが嫌なんだな、と分かります。

ということは、その逆が好きなんだな、と気付きますよね。

 

私たちは、自分というものがよく分からないので、他者や出来事の中に

答えのヒントを見出すのです。

それがいつしか、自分を知るためという目的を見失い

他者に意識を向けることに執着してしまい

単なる、ジャッジだけになってしまうことも多いでしょう。

 

本当は、自分の感覚を知るために、外側を観察していたはずなのに、

いつしか、現象によって生まれた反応や感覚、感情そのものが

自分自身であると勘違いしてしまいます。

 

感情が自分自身であれば、嫌な感情が浮かび上がることは嫌なものでしょう。

すると、自分の中にある、心地良くない反応や感情などを排除しようとします。

 

排除しようとしたって、それは消えるものではなく

無意識の領域にしまい込まれるだけなのです。

 

  

しまい込まれた情報は、外側に投影されて気付くことができる

  

過去の体験によって、抱いた心地よくない感情や感覚は、

もう、そんな気持ちになりたくないので、奥の方にしまい込まれていきます

 

簡単に言うと、これが無意識に抑圧した性質というものです。 

 

これらは、外側の現象に対して感じる、感覚や感情によって気付くことができます。

 

なんだか気分が良くない、嫌な感情が生まれる、身体がきゅ~っとするなどの

反応が生まれるときは、

無意識に抑圧している性質がありますよ、

無理して頑張り過ぎてますよ、

自分以外の誰かになろうとしていますよ、

などを教えてくれているのです。

 

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感じたくない、思い出したくない、としまい込んだ情報は、

嫌ってしまった自分の一部分です。

 

自分の一部を嫌うことで、バランスを崩して、それが外側の現象に投影されます。

現実がなんだか上手く行かないような気がしたり、問題が発生しているように感じるのなら、それは、内なる自分のバランスが崩れているということです。

 

自分の中にある、矛盾を受け入れたくないとき、外側にも受け入れたくない矛盾を見つけ出します。

 

例えば、

私の中には、

冷静で、慎重で、思いやりがあって、常識的な大人な私が居ます。

しかし、同時に

ワガママで、頑固で、自分勝手で、突拍子もないことをする、子供な私も存在します。

 

どちらか片方の性質だけで成り立っている人はいません。

一人の人間の中に、相反する性質を持っているのが人間です。

 

その矛盾した性質の片方を嫌って、排除しようとすることは、

自分の一部分を嫌うことと同じです。

 

すると、潜在意識は本来の姿を取り戻そうとして、

外側の世界に、矛盾を映し出してくれるのです。

 

そして、それを観た私たちは、その矛盾に対して

イラついたり、困ったりするのです。

 

子供っぽい人を嫌ったり、頭の固い常識人を嫌ったり、と。

 

どちらかだけを嫌う場合もあれば、

時と場合によって、どちらかに過剰に反応するときもありますね。

 

 

気になって仕方がない現象をワークで観察

  

先日、次の予定まで時間があったのでカフェに入りました。 

一つだけ席が空いていて、ラッキーと思ったのもつかの間、

隣に座っている女性二人組のうちの一人が、とても気になったのです。

 

仕事をしようかなと思っていた私は、隣の方々に意識を持っていかれ

もう、気になって仕方がありませんでした。笑

 

同じ現象を見ても、何も気にならない人も居ます。

しかし、ざわつくということは、何か私の中で

無意識の調整が起きているのです。

 

人間関係において、相手に対して嫌な感情が湧いたときには、

RYCメソッド初級講座でお伝えしている「意図の法則」が分かりやすくて効果的でしょう。

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すぐ、やってみました。

  

1)相手の嫌な面を書き出す

 

その方に対して抱いた、ざわざわした感情を書き出してみます。

 

・リアクションオーバー

・若い子に合わせてテンションを上げている

・相手のことを終始、褒めちぎっている

  

このワークをするときのポイントがあります。

割と私たちは何が嫌なのかを分かっていない、ということです。笑

 

例えば、このリアクションオーバーという部分でも、

ギャーギャーうるさいのが嫌なのか、

会話のテンポが嫌なのか、

相手の話しを聞いてなさそうな感じが嫌なのか、

 

それによっても微妙に変わってきます。

その違いがなんとなく分かると、次のステップもやりやすくなります。

 

 

2)表現を変換する

 

これらの言葉は相手の表面的に見えている嫌な面です。

 

しかし、表面(顕在意識)に対して嫌だと感じているようで、実は、

相手の無意識に反応しています。

 

なので、表面的に感じているキーワードを変換してみます。 

言葉の意味は同じで、言い方をポジティブな表現に変えます。

 

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というようなものになりました。

 

 

3)出てきたキーワードは、自分の無意識の抑圧

 

これらは、私が無意識に抑圧している性質です。

 

・表現力があること

・頭が柔軟なこと

・おだて上手で社交的であること

を、抑圧しているのです。

 (そんな自分ではない、そんな力はない、と思っています。)

 

つまり、私は自分のことを

・表現力が足りなくて

・頭が固くて

・お上手が言えない社交下手

であると思っているのですね。 

その自分をダメだなぁと思っているということです。

  

この頃の私は

あぁ、もっと柔軟に考えたりアイデアが出てきたらなぁ、とか

もっと良い表現はないのかな、とか

誰かが人のことを褒めてる姿をみて、自分にはその気遣いがないな、とか

感じることが多かったのですね。

 

抑圧した性質というと、まるで

それをすごく我慢していたり、ダメだと禁止していたりすることに思えます。

実際、そのような性質を見つけ出すこともありますが、

 

日常の中で、バランスが偏っていたりするときにも、

それをニュートラルに戻すために、このようなキーワードが出てくることもあるのです。 

 

出てきたキーワードに、あまりピンと来ないときや、頭では分かるけれどスッキリしないときなどは、

 

考え方や、行動などのバランスが偏っているとき。

もしくは、

自分が無理していること、我慢していることに、まだ気付いていない、

ということもあります。

そんなときは、次第に、現実の体験の中で気付いていくでしょう。

ゆっくりと観察しみてくださいね。

 

 

ベストなタイミングで必要な現象を観る

 

ワークを通して、私がこれらのことに気付いた瞬間、

隣の女性たちは、出て行きました。

 

この現象は、私の無意識に気付いたので、もう必要なくなったのですね。

面白いものです。笑

 

 

外側の現象が心地よくないと、嫌なものですが、

それが何の象徴として、そのように見えているのか?を観察すると

自分の無意識を整えることができます。

 

 

バランスが偏ったままでは、現実は偏って見えるものです。

無意識の状態が整うことで、より一層、ニュートラルに居られるようになります。

 

私自身、この後、穏やかな気持ちで次の場所に向かうことができました。

整った状態から見える現実の世界は、心地良いものに観えますね。

 

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私たちはいつでもどこでも、外側の現象に関わらず

コアな状態で居続けることができます。

私が、私の気分や感情を決めて良いのです。

 

しかし、そうなれないときもいっぱいありますよね。

 

そんなときは、意識的に自分の無意識を整えることで、

より早く、コアな状態を創ることができるます。

 

自然に、良い気分になるのを待つのも悪くはないですが、

できるだけ、心地良い状態で居ることが

潜在意識に自分らしい生き方をオーダーすることに繋がります。

 

何もしないで、気分が良くなるのを待つのではなく、

自ら、自分の状態を創っていくこと。

その方法の一つが、お伝えしているワークです。

 

問題を解決するために、自分を変えるために、ワークをするのではなく、

身体の調整と同じような感覚で、無意識を整えることが大切です。

 

コアな自分とズレているときに、現実は問題として観えてきます。

出来事を問題だと捉えている、自分の無意識を知ることで

自然と解消されていくでしょう。

 

 

 

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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