「こんな私、いや~!」無意識から浮かび上がった情報を嫌うとき

私は昔、大勢の人たちが居る場所で発言するとき、とても緊張していました。

 

意見を求められたり、もしくは、自分が何か発言したいときであっても、

「さぁ、話そう」とすると心臓がバクバクして身体が小さく震えていたのです。

 

RYCメソッドに出会って、無意識の仕組みを理解することで、焦ることはなくなったのですが、身体の震えだけは不思議と残っていました。

 

頭では全く緊張していないのに、身体だけが過去の私のまま。

頭の私と身体の私と二人居るかのような感じでした。

 

 

緊張する理由

  

そもそも、私はなぜ大勢の人達の前で発言するときに緊張していたのでしょうか?

この現実を事実と解釈に分解してみます。

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現実は、

「大勢の人たちの居る場所で発言すると身体が震えて緊張するので嫌だった」

です。

 

事実は、

「20名程度の人たちが居る空間で発言した。鼓動が早くなり、身体が少し震えた」

です。

 

そこから解釈を見つけ出すと

「この程度のことで緊張するなんてみっともない」

ということが明らかになりました。

  

無意識に正しいことを言わなくちゃ、間違ったら叱られる、などと思っているので

身体が緊張していたのでしょうが、その反応に対して、私が好ましくない解釈を加えていたのです。

 

一番の要因は、「緊張しているなんてみっともない」

と、自分が思っていたことなのですね。 

 

過去の体験によって創られた、無意識の解釈は、それが何度も繰り返されることで潜在意識が自動化してくれるようになります。

 

子供の頃、学校の授業などで順番に自分の意見を答えなくてはいけなかったときあり、

間違うと叱られたり、みんなの反応が恐かったりした経験がありました。

 

大人になった今、似たような状況になったとき、それらがきっかけとなって

過去の記憶とリンクし、その頃味わった感情や、感覚などが思い出され、瞬時に無意識の状態が創られます

 

その状態がフィードバックされるので、

大人になって冷静な思考をしていても、その頃の恐れの反応が起こるのです。

 

知識が増えることで、不安になる必要はないと頭では理解していても

潜在意識は、いつも通りのシステムを働かせてくれています。

 

潜在意識のルールは、生命の維持と深く関わっているので、冷静な考え方をしているつもりでも、身体の反応は起きることもありますね。

 

何度も何度も、大丈夫である、と認識することで、それが習慣化し

いずれは、身体の反応も変わってくるでしょう。

新しい体験で緊張していても、場数を踏むと慣れていきますね。それも、このような仕組みが働いています。

  

今、起きている(顕在化している)思考や反応などは、

必ずしも、今の自分ではないと知っておくと、むやみに焦ることもなくなるでしょう。

 

 

顕在化した情報が受け入れられない

 

緊張していることはみっともないので、隠そうとしたり、抑えようとすることで

自分の中に苦しさが生まれます。

 

あるがままの感情や反応などを抑えなくてはいけない、と判断しているときに

問題が発生します。

 

緊張したままで良いじゃない!と思えることができたら

とても良いですね。

そうすれば、たとえ緊張していても何も問題はなく、無意識の状態が安心するので

震えも収まってくるでしょう。

 

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無意識に起こる自動化システムは、ほとんど自覚できないくらいの小さな反応として

瞬間的に起こっています。

その反応に気付くことで、過去の慣れ親しんだ思い込みを採用するか、しないか、

改めて自分が選択することができるのです。

 

ワークによって古い思い込みなどが浮かんできたとき、その瞬間は

無意識のルールが変わり解放的になるかもしれませんが

戻ってしまった、という感覚を後々感じることもあるかもしれません。

 

戻ってしまったのではなく、瞬間的に古いルールが働いて反応が起きるだけのことなのです。

何も変わっていない、過去の思い込みが外れていない、と感じる必要はないのですね。

 

私も実際、たいした発言をするわけでもないのに、その都度、密かに緊張していました。笑

あれ?不思議だな、冷静なのに、まだ緊張しているんだな、と。

 

しかし、身体が震えている自分をどうにかしようとしないことで、

「大丈夫、大丈夫」と潜在意識にオーダーし、ルール変更が少しずつ行われて行ったのです。

 

 

顕在化した情報からオーダーを選択しなおす

 

身体に感じる震えなどの反応、浮かんで来た思考や感情、も

顕在化した情報です。 

過去の体験によって蓄積された情報が組み合わさって浮かび上がってきます。

 

それらは、実際に今感じていることなので、今の私自身の情報だと思って

どうにかしようとしてしまいがちですが

過去の情報が組み合わさった結果にすぎません。

つまり、今感じているようで、過去が繰り返されているのです。

 

無意識の思い込みなどに気付くということは、過去の再生に気付くということです。

 

どんなものがでてきても、それは今の自分ではなく、

古い情報が浮かび上がっただけ。

無意識に抑圧していた性質が手放されたということなのです。

 

なので、浮かび上がった情報を再度、判断することは意味がありません。

どうしよう、こんな思い込みやセルフイメージが出てきちゃった・・

と思うこともあるかもしれませんが

古い情報が浮かびあっているだけなので、

見つけたら、それを採用し続けるか、もう採用しないのか、を

ただシンプルに決めるだけなのです。

 

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私のケースで言えば、

もし、採用し続けたいと思うなら、

震える自分に対して、抑えようとか、どうにかしなくちゃと焦って問題視することで、

潜在意識に再び同じ思い込みや解釈をオーダーできます。

 

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もし、もう採用しないと思うなら、

震える自分に対して、「あぁ、まだ震えるんだね」とただ観察するだけ

大丈夫、を潜在意識に届けることができます。

 

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無意識からあぶり出された情報に対して、

慌てたり、嫌がって不安になるということは、

今、潜在意識のルール変更がされたのに

やっぱり、大事なので今までのルールにしてください!と

お願いしているようなものです。

 

なので、どうにかしようとしない、ということがとても大切なのですね。

 

今回、私の緊張と震えで説明しましたが、みなさんのケースで置き換えてみてください。

潜在意識に間違ったオーダーをしていることに気付くかもしれません。

 

 

無意識から何が浮かび上がってきても大丈夫。

それに対して、何かしようとしなくても大丈夫。

 

それを忘れないでくださいね。

  

 

 

 

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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