潜在意識を変えるって?セルフイメージを変えるって?vol.1

 

『潜在意識を変える』と言われるけれど・・・ 

 
おそらく、潜在意識について調べたり学んだりする人は、
「潜在意識を変えるとナンタラカンタラ・・・」
というフレーズを聞いたことがあるかと思います。

 


自己啓発の業界でも多発されるものですね。

非常にうさんくさい・・・
そして、わかるようでわからないこのフレーズ。

説得力はあるような気がするのだけど、
理由がしっかり語られていないことが
多いです。


潜在意識を変えるってどういうことなのか?

どういう意味があるのか?

何が変わるのか?

今まで非常にざっくりと説明されていました。

ということで、今回は、
潜在意識を変えるということはどういうことなのか?

また、それについての具体的な方法をご紹介したいと思います!

 

 

基本のおさらい

まず、基本をおさらいしましょう。
わたしたちを三分割して考えたときに、
このような形に分けることができます。

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この図からもわかるように、
わたしたちの思考や感情、状態というのは
密接に関わりあっています。


心と身体がつながっているように、
3つの分野もそれぞれの仕事を担いながら、
働いています。


さて、ここで潜在意識の話でよく出てくる
『セルフイメージ』というものについて
ご紹介しましょう。

 

セルフイメージとは?


「セルフイメージを変えればナンタラカンタラ」
というフレーズも
「潜在意識を変えればナンタラカンタラ」
というフレーズと同じくらい多用されています。


しかし、
セルフイメージとは一体どうなっているのか?
それをはっきりと説明しているものはあまりありません。


セルフイメージとは、簡単にいうと
「わたしが、わたしをどういう人間だと思っているか」
というイメージのことです。

別の表現をするなら、「前提」ということでもあります。


しかし、
わたしたちはさまざまな体験をし、
さまざまなことを思い、
さまざまな感情を抱いています。


たくさんの情報や記憶があり、
「わたしはこういう人間だ」
というイメージを決めることって
難しいことだと思いませんか。


何を基準にセルフイメーメージは出来上がっているのか?


例えば
「自分はいつも失敗する」という
セルフイメージを持っていたとしましょう。


そうすると、その人は何があってもどんなことをしようと思っても、
イメージとして浮かんでしまうのは「失敗のイメージ」です。


どんなに成功したことがたくさんあったとしても、セルフイメージが
「自分は失敗する人間だ」となっていれば、
成功したことを思い出すことも難しくなり、
またそのイメージをすることも難しくなります。


なぜなら、
わたしたちの潜在意識にセルフイメージがあるのではなく、
クリティカル・ファクターという領域に、
セルフイメージというものが存在するからなのです。


セルフイメージというのは、
記憶と記憶をコラボさせて、
「こういう経験とこういう経験とこういう経験をしているから、
わたしはこういう人間である」
というようなものです。


しかし、
いくら「自分は失敗する」という
セルフイメージを持っていたとしても、

成功したこともあれば、
失敗したこともあれば、
どちらでもなかった記憶もあるはず。


つまり、
わたしたちが持つセルフイメージというのは
たくさんの記憶の中から
「ある基準を元に」勝手に選ばれて、
勝手にコラボされて、
そして勝手に作られた自己像でしかない、
ということなのです。

どんなセルフイメージを持っているか、よりも大事なこと


そのため、
実際に自分がどのようなセルフイメージを持っているか、
よりも大切なことがあります。

それが「どんな基準を元にそのセルフイメージが作られたのか」です。


先ほども伝えたように、
セルフイメージとはあくまでも、
たくさんの記憶の中から、いろいろなものを総合的にまとめて、
「じゃ、わたし、これね」と決めたものです。


じゃあ、その「決め手」は何?
その「セルフイメージを作った価値観は何?」
ということになるのです。


例えば、
「裏切られる」というセルフイメージを持った場合、
裏切られたこともあったのでしょう。

しかし、裏切られていない日々の方が、確実に多いはずです。


セルフイメージとは
「ものすごく勝手に作られている」
と捉えておくのがベター。


なぜなら、そうでないとセルフイメージに
自分の可能性などが潰されてしまうからです。


さて、ここでこの図を見てみてください。

 

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この図で示すことはつまり、こうです。


『セルフイメージはクリティカル・ファクターで作られる』


つまり、
どのような体験をしても、
どのような記憶があっても、
どのようなことを感じても、
すべてクリティカル・ファクターで
「自分は裏切られる人だ」というセルフイメージに書き換えられ、
その通りの現実「しか」見えなくなる、ということ。


これを元に考えると、
一口に「セルフイメージを変えてナンタラカンタラ」
と簡単に言ってしまいがちですが、
アプローチする領域を間違えると全く効果が現れません。


結論からいうと、
セルフイメージを変えるためにはまず、
「物事を解釈する基準」(図でいうと②の領域)を変えなければ変わらない、
ということなのです。
 

 記憶にはりつけたタグ

 
この図にある①の領域についてみていきましょう。

 

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 ①の領域、そして②の領域ふたつ合わせて
「潜在意識」と呼ぶこともあります。

この図ではあえてわかりやすいように
「無意識」と表記しました。


わたしたちはさまざまな記憶を抱えて生きています。

しかし、それは100%完璧に体験したものではなく、
「いつでもカスタマイズできるように」と、
曖昧に記憶されていることがほとんどです。


そのため、②の領域に入っている記憶は、
不完全であり、
いつでも歪めることが可能です。

もっと言えば、
記憶はいつだって歪められており、
はっきりと明確に覚えていることほど、
かなり別の解釈が入った記憶となります。


つまり「思い出」とは、
そのままの体験ではなく
「その時に感じたこと」や
「その後感じたこと」などの解釈が加わって
出来上がった創作物。

本当の出来事のことではありません。


しかし、
物事の捉え方や考え方、思考や感情などもすべて
ほとんどが記憶から生成されているものなので、
ここに入っている情報はとても大切なのです。


歪められた記憶にはそれぞれ
「タグ」のようなものが貼り付けてあります。


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記憶そのものの質というのは、
何を体験したか、
どんな経験をし、
何をされたかしたか、
ではなく、
「どんなタグがついているか?」で決まります。


だから、記憶の質がそもそも変わらなければ、
どんなにセルフイメージを変えようとして、
どんなに考え方を変えようと思っても、
もともと使う素材が悪ければ、出来上がりも悪いわけです。


これが、さきほどの図でいう、
①の状態を変える、ということです。

潜在意識を変えたい、
セルフイメージを変えたい、
思考パターンを変えたい、
感情を変えたい、

などのすべてに通ずる、最も基本的な一歩が、
この①の領域の質を上げる、ということになります。

 

ということで、次の記事に続きます。

 

 

 

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