「コアな感覚が分からない!」 表面的な安心感との違い
恐れの回避から生まれる安心感と、コアな喜びの感覚は、
どちらも心地良い体感がして似ている気がするかもしれませんが、
大きな違いがあります。
自治会役員やPTA役員に選ばれなかったことでホッとしたとき
とても安心して解放感いっぱいになりますよね。笑
イヤイヤ行っていた会社をやっと辞めることができたときも
解放感に包まれます。
これらは、
嫌な目に遭わないようにと自分を無意識に守り、
恐れを回避することで生まれた安心感です。
心地よくない現象から見える無意識の自己否定
○○にならないようにしよう、と無意識に思っているということは
「私は○○である」という前提になっています。
失敗しないようにしよう!と意識する人は、
そもそも、失敗しちゃうと思っている人ですね。
叱られないようにしよう!とビクビクしている人は、
そもそも、いつも叱られると信じています。
例えば、人間関係からも見つけやすいですね。
ズケズケした物言いで、命令口調な感じがしてとても嫌だと感じる人が居るとしますね。
その場合、
「自分は、あんな人にならないようにしよう!」と思っています。
あんな嫌な人になってしまったら、
周りに嫌われてしまう、酷い人間だと思われてしまうと
無意識に恐れています。
つまり、「相手を嫌な気分にさせないようにしよう」と
無意識の価値観が働いています。
このとき、私たちは、逆の
「人には優しく接するべき」という価値観を思考では認識しているでしょう。
しかし、現象に影響を与えているのは
「相手を嫌な気分にさせてはいけない」という
恐れの回避から生まれた、認識しにくい無意識の価値観です。
これは、
自分自身がそもそも「相手を嫌な気分にさせてしまう人間」だから
そうしないように、と思っているのですね。
つまり
「私は相手を嫌な気分にさせる人」という前提になっているのです。
この前提の自分を良くないと否定していると
そうならないようにしなくちゃ!という思考が浮かびます。
嫌な人に対して反応する現実から、
前提に対して×を付けていると、気付くことができるのです。
表面的な安心感から本質的な安堵感へ
自分の無意識の状態(前提)に×を付けているため、
嫌な相手に対して、心地良くない感覚を抱きます。
自分もそんな人にならないようにしよう、と恐れを回避することで
無意識に安心しています。
それが、相手を批判することにもつながります。
相手をジャッジして、嫌うことで
私はそんな人間じゃない!
あんなにひどくない!と無意識に安心しているのですね。
本来、そんなまどろっこしいことをしないで、
恐れの回避から生まれる無意識の安心感ではなく、
今の自分自身にまずは〇をつけ、ホッと緩めば良いだけなのです。
それによって、無意識の状態が少し変化します。
無意識の状態が全てに影響を与えています。
身体の反応も、無意識の価値観も、浮かび上がる感情や思考も。
無意識に決めつけていた「私は相手を嫌な気分にさせる」という前提に
気付くことができたら、
そうならないように、回避するのではなく
そんな自分のままで、「そんな自分でも良い」「そんな自分でも大丈夫」と
〇を付けてあげるのです。
無意識に私たちは、いつの間にか自分のことを否定してしまっています。
それに気づかせてくれるのが、心地良くない現実なんですね。
他者をジャッジしたくなるとき、無意識の恐れを回避することで安心しようとしています。
他者を否定して相手を変えようとしたり、変わって欲しいと思うときは
違う自分に変わろうと自己否定していることと同じです。
仮の安心を得るために、自分を否定し、他者を否定しているのですね。
それらは一瞬の安心感を得られるかもしれませんが、終わりがありません。
自分の一部分を認めないまま、そられを外側に投影して、排除しようとしているとき
世界には、嫌いな自分の性質を投影し、それらを回避しようとするので
どんどん心地良いと感じる世界が狭くなっていくように感じるでしょう。
とても窮屈ですね。
まずは一番入り口となる感覚から
自分自身の状態(前提)に気付いたら、そのままの自分を受け入れ許可をすることで
ちょっと身体が緩みます。
それがコアの入り口のようなものです。
心地良くない現象を通して、自分の無意識の状態(前提)を知り
無意識に自己否定していた状態から
それをそのまま丸ごと許可した状態へシフトチェンジするのです。
そのとき広がる身体の感覚がコアな自分の一部です。
ほんの少し緩んだ自分の中の感覚をしっかりと感じてみてください。
そして、その時間を少しずつ増やしていくのです。
×を付けている自分を見つけたら許可をして、緩む。
それを繰り返すことです。
するといつしか、コアな感覚にも気づきやすくなり
ピュアな自分を呼び覚ますことができるでしょう。
まずは、許可すること!
これが大切なのですね。
その緩んだ自分が、
心地良いと感じるものやパワーが溢れるもの、
テンションが上がるもの、ときめくもの、を
大切にすることで
コアな自分に相応しい選択をすることができるでしょう。
行動、選択、発言、振る舞い、全てが
緩んでホッと安堵している自分にとって
誇らしいものだろうか?と問いかけてみると良いですね。
自分に×を付けているときに、どんな問いかけをしても
コアからズレているので、相応しい答えが浮かびにくくなっています。
その思考や感情を自分自身だと決めつけず、
ますは、許可力を高めることが大切です。
全ての現象にコアな自分が隠れています。
嫌だなと感じる出来事は、私たちに
「もっと自分に優しくして良いよ」
と教えてくれています。
そんな風に現実を観察してみると、どんどんコアな自分に近づいていくことでしょう。
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RYC認定講師 かなやまなほこ
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