なかなか現実が動かないなぁと、行き詰っているとき
数か月前からパートナーが身体的に不調な状態でした。
やっと症状が治まってきたなと思うこの頃です。
その間、私自身もよく頑張った!と自分で自分を労いました。
なんとなくフッと、
元気になってきて病気のことは忘れたかのように無邪気な彼に、
「よく頑張ったね、ありがとう」って言えー!
と思っていたのですが
次の瞬間、違うことを言っていました。
意識は繋がっている
私が、彼に対して
「よく頑張ったね」と言っていたのです。
そのときの彼は、心底嬉しそうでした。
頑張ったね、という言葉は自分に言って欲しかったはずなのです。
しかし、無意識に出たのは相手への労いの言葉。
言って欲しかった言葉をもらうどころか、
相手に与えたのに、不思議と
「頑張ったね」と私が言ってもらえたかのような
満たされた感覚に包まれたのです。
自分が欲しいモノを相手に差し出し
相手が癒されたことで
自分自身も癒されたのです。
私たちは、自分と相手を別の存在であると認識しています。
なので、自分が求めているものは、外側から与えられないと
得ることができないと信じています。
そのため外側の世界に、もっともっと!と執着するのですね。
しかし、意識の世界は繋がっています。
自分が欲しいと思っていたモノを、
自分が相手に与えたときも
実は自分の中で癒しが起こるのです。
これは、自分と他者だけでなく
今の自分と過去の自分にも同じことが言えます。
過去を思い出しているとき、意識では「今」再現されている
過去の記憶が蘇って、ネガティブな気分になることもありますね。
・あの人にあんなことされた
・言いたかった言葉を言えなくて悔しかった
・もっとこうして欲しかった
そんな想いを抱いていることもあると思います。
それらは、過去のことなので
もう、どうにもならなくて行き場のない想いになっているでしょう。
過去の記憶を思い出している間、
その頃の感情や感覚が浮かび上がってくるので、嫌な気分になります。
つまり、今再現されているのです。
意識の世界は、時間軸がありません。
今、思い出していることは、
実際に今、体験していることと同じ意味になります。
常に、過去のことを後悔し続けたり
未来のことを不安に思ったりしているとき
潜在意識は、今それが起きていると判断し
それが習慣化することで「重要なもの」として認識しています。
過去も、未来も、
今の自分が影響を与えているのです。
過去の自分を癒す
過去の自分を癒したいと思うのは、
今の自分が認識している「過去の自分」を癒したいということです。
過去の自分が実在しているのではなく
今の自分が、
過去はこういうものだった、と解釈を加えている世界があります。
今の自分が創り出した世界(過去)なので
そのとき出来なかったと感じていることを今、やり直せばいいだけなのです。
幼い頃、目の前にある崖を上りたい衝動に駆られました。
駆け上がろうとする私を母が制止したのです。
その頃は、素直にやめて
「あぁ、登りたかったなぁ」なんて思ったのですが
この、なんでもない記憶が
大人になった今でも何度も何度も思い出されるのです。笑
あのとき、登りたかった!
という想いが残っているのですね。
これは単なる過去への後悔だけではありません。
過去を忘れられないわけ
今、過去のことを思い出しているのは意味があります。
そのときの悔しさ、残念な想い、後悔を味わいたいのです。
そして、それを今まさに
やり直したいとき、ということです。
今、
やりたいのに、やらないでおこう、と
自分を止めている何かがあるのです。
子供のころは、親が制止しました。
しかし、今は、自分が見えない何かから制止させられているのです。
その何かは、無意識の恐れや、価値観などが含まれています。
まるで、見えない社会という存在(他者)から
この程度?
それ本物?
無理じゃない?
などと言われているような気がしているかもしれません。
純粋に、やりたいと思ったことをやろうよ!
と、深いところからのメッセージが上がってきていて
その想いを認識するために
やりたいことをやれなかった、思い出を呼び起こし
悔しかった気持ちを再現しているのです。
今、その何かに取り組むことで
幼かった自分の後悔も、今の想いも同時に満たすことができます。
相手に変わって欲しいと思うとき
先ほどの、パートナーの話もそうですが
自分が欲しいと思っているモノを
他者にしてあげることで願望が達成されることもあります。
もし、求めすぎて叶わなくて葛藤しているとしたら
それを自分自身が外側の世界に対して行動していくことで
満たされて行くこともあるのです。
分かって欲しい!
私のやることを認めて欲しい!
と思っているのなら
分かってくれない相手自身の気持ち、恐れを
自分が認めてあげることでお互いの意識が満たされ、
結果的に現実が解決していきます。
相手を変えようと思っているときは、変わらない相手の存在に
自分自身の「変われない姿」を投影しています。
相手が分かってくれないと嘆いていても
変われない自分自身に対しての無意識の恐れを見ないことには
投影である相手は、いつまで経っても変わりません(理解してくれません)。
鏡として映し出しているだけなのです。
求めているものを、先に自分が差し出すことで
なんらかの解決に繋がっていくでしょう。
変えたいと思っているのは、
他者かもしれないし、現実の世界そのもの、かもしれません。
・上手く行きたいのなら、誰かの成功を応援する
・理解して欲しいなら、理解してくれない相手の気持ちを理解する
・労ってほしいのなら、相手を労ってみる
・欲しいのなら与えてみる
もし、どうにも行き詰って困っているとしたら
これらの方法を試してみても良いかもしれませんね。
意識は繋がっているので♪
注意する点としては、
自分の気持ちを満たすために、他者に何かを与える視点で行うと
これは全く逆の結果を導き出します。
それは、やっぱり外側に求めている状態と変わりないからです。
どんなことでも同じですが
何をやるかではなく、どんな状態(在り方)で行うのかがとても重要です。
なかなか現実が動かないな、と感じるときは
自分の願いだけにフォーカスしていた世界から
一歩抜け出してみることも、たまには良いかなと思います。
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RYC認定講師 かなやまなほこ
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