相手にアドバイスしたくなるのは、無意識に安心したいから

相手をジャッジしているときって、とても気分が良いものです。

だから、つい

「あの人って○○よね~」と、分かった風になって語ります。

女子トークで盛り上がるアレです。 

私自身も、よくやっています。笑

無意識にやってしまうものですね。

誰かのつぶやきを読んでは、

「あれは違うよね~」とか「本当は、こいうことだよね~」と

意識を他者に向け続けてどこか安心しているのです。

 

 

  

他者にフォーカスしているときに安心する仕組み

  

どうして、他者のことをジャッジしているときって

言葉が流暢になって、気分よく話すのでしょうか?笑

 

そういうときって、無意識に「あの人は間違っている」と思っています。

自分では、相手のことを間違っていると批判しているつもりもないでしょう。

もしかしたら、良かれと思って言っている、という自覚の方が多いかもしれませんね。

  

しかし、自分に対して、トコトン素直になり、勇気をもって捉えてみると

これらは、

「自分は正しい」「自分は知っている」という無意識の現れであることが分かります。

  

つまり、

「私は正しくて、真実を知っている」と安心しているのですね。 

 

なので、他者に対してアドバイスしたり、意見を正すことはとても

気分の良いことと認識しやすいでしょう。

 

 

無意識の自分に繋がる恐れ

  

逆に、私たちは無意識の自分と繋がることを恐れます。 

頭では、潜在意識と繋がって本当の気持ちを知りたい!

と、思っているかもしれませんが、

意外とそうではないのです。  

 

他者に対して何か言いたくなったとします。

例えば、私が

やり方を間違っている相手に、頼まれてもいないのにアドバイスしたくなるとしますね。

 

私はその相手に「違うよ、正しい方法があるよ」

と言いたくなったとしたら 

 

「自分が間違っていること、自分が正しくないこと」を

否定していたり、そうなってはいけないと無理していたりする

ということです。

 

相手の表面的に見える性質に対して、何かしらネガティブな反応をするときは

そこに、自分自身が無意識に抑圧している性質が投影されています。 

つまり、無意識は

「間違っている私、正しくない私」に×を付けている状態です。

なので、 

間違わないように、正しい自分で居られるように、という

価値観が働き

自分もそうで在ろうと努力しているし、

他者がそうじゃないとジャッジしたくなる、ということです。

 

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だから、間違っている人を見ると

間違ってちゃダメなのよー!

と、相手の姿に自分の無意識を映し出して

あわわわわ・・・と、慌てて反応するのです。

 

 

しかし、これらの現象が自分の無意識を映し出していると気付かないまま、

他人事としてジャッジしていれば

「私は間違っている人」ということに目を向けなくてすみます。

 

つまり、

私は大丈夫、正しい人、と、表面的に安心できるのですね。

 

「私は間違っている人」ということに気付かされると、

それにバツを付けているため、ザワザワした恐れの感覚が浮かび上がります。

 

やってはいけないことをやってしまっている、

そんな自分で居ては愛されない、などの

恐れを無意識に感じるために、

自分に繋がることに抵抗するのです。

その結果が、他者への意見になります。

 

他人に対して、いっぱい意見をすることは、

表面的にはとても心地良い気分になり

「あ~私、良いコトしたわ♪」と思うことでしょう。笑

 

私もつい、やりたくなるときがあります。

ジャンクフードが恋しくなるようなものですね。 

 

今、この瞬間だけは心地良い気分に浸れるような気がするから

食べちゃった♪くらいのものなのです。

 

 

好ましい性質だけをOKすることは、無意識に自分を否定することにもなる

 

「私は合っている」と、私たちは思いたいものです。 

 

「合っている」とは、

私は良い人である、かもしれないし

私は人を傷つけない、かもしれないし

私はそこまでひどくない、まだマシ、かもしれません。 

 

どんな「正しさ」を主張しようとしているのか?

それぞれ微妙に違うかもしれませんが

 

誰でも、やっぱり

心のどこかで、自分は良い人でありたいと思っているものですね。

 

人は本来、とても素晴らしい存在です。

なので、ある意味誰もが良い人なのですが

 

「良い人になろう」と努力することは

「悪い人である自分」嫌って、排除しようとしてしまいます。

 

前回でも、価値観の話をしましたが

 

「私は良い人」というコインの表側を得ようとする行為は、

「私は悪い人」というコインの裏側に無意識はフォーカスします。

 

その裏側が、

嫌っている自分の性質として、外側の世界に投影されて

私たちは強く反応するのですね。 

 

コインの裏側になっている「悪い人」は

自分が自分の性質の一部を、良くないものであると判断してしまっただけにすぎません。

  

とてもニュートラルな性質を、ある方向から判断することで

良い悪いが生まれるのです。

 

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私たちは、自分のあるがままの性質を

過去の体験によって、良いとか悪いと解釈したのです。

 

しかし、コインの表側だけを欲しいと思っても

コイン自体は手に入りません。

 

つまり、あるがままの自分を判断したときに生まれた

良い面だけを受け入れたいと思って

悪い面を嫌って、治そうとしたり、消そうとすることは

 

あるがままの本質な(コアな)自分を受け入れていないということになります。

 

 

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私そのものを否定しているのですね。 

自分のことを否定していれば、それは苦しみを感じます。

 

いつも、登場する意識の図がありますね。

 

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一番下にある、無意識の状態が、

浮かび上がる思考や感情に影響を与えています。

 

無意識の状態に〇を付けていれば、自ずと、浮かび上がる思考や感情にも〇を付けられます。

つまり、気持ちの良い思考や感情になっています。

しかし、無意識の状態に×を付けていれば、浮かび上がる思考や感情にも×を付けるのです。

 

コインの表側だけをOKにして、裏側を他者に投影しているときには

自分そのものを否定しています。

 

無意識の状態である、「私は間違っている」に×を付けているのです。

 

「私は間違っている」という状態が良いとか悪いのではありません。

どんな自分にも〇を付けることが大切なんですね。

 

自分の性質の一部分に×を付けているんだよ♪と教えてくれているのが

気になる、反応してしまう現象です。

外側に見える現実に対して反応した自分に気付くことで

どんな自分だと勘違いしていて、

どんな自分を否定して排除しようとしているのかな?が観えてくるのです。

 

 

嫌っているコインの裏側、つまり

「悪い人」である私自身を観ることは、一見、嫌な気分になるでしょう。

 

嫌われないように、周りに怒られないように、頑張って

良い人になろうとしていたのに(無意識にです。)

 

実は、悪い人だった、なんて気付いたら

嫌われてしまう!

と、恐くなってしまいます。 

 

だから、気付いていない自分に触れたくないのですね。

 

結果的に、

他者に何か意見を言っているうちには、自分に気付かないようになっているので

表面的な安心を得ることができます。

 

 

見たくない自分に触れることで本当の安堵感が広がっていく

 

本当の安堵感が得られるのは、

自分が自分自身を受け入れることができたときです。

 

私たちは他者に愛されたい、理解されたい、認められたいと思い込んでいますが

実は、自分が自分を信じられないときに

他者にそれを求めています。

 

本当は、何よりも自分自身が深く理解してあげたいのですね。

 

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「悪い人」だと思い込んでいた私は、

自分がそう思っているだけで、もしかしたら、周りは気にしていないかもしれません。

 

過去の体験によって、自分の性質の一部を良くないと判断したときがあり、

その解釈を持ち続けてきただけです。

 

 

「悪い人」である自分に〇を付けることができた瞬間、

自然と、無意識の状態がニュートラルになります。

 

結果的に、あるがままの自分を受け入れることができるのです。

 

 

無意識の解釈は、いつでも何度でも持ち変えることができます。

まるで、TPOに合わせた装いのように。

 

ニュートラルになった状態で、

今の自分にとって相応しい解釈を選んでも良いのですね。 

 

他者に強く反応したくなったときは、衣替えの時期と言えます。 

頑なに思い込んで手放せなかった古い解釈を、そろそろ着替えるとき。

ダメだと思って抑え込んでいた、自分の性質を丸ごと愛し認める時が来たのです。

 

あるがままの自分(コインそのもの)を受け入れることで

自由度が広がります。 

本来の、とてもパワフルな自分を取り戻すことができるのですね。 

 

その自分として、何をやりたいのか?どんなことを感じたいのか?が大切です。

 

 

他者の言動から感じた違和感を

他者へのジャッジから

自分のこと(気持ち、反応)にフォーカスを変えて

受け入れていなかった自分と出会うこと

 

このステップが自分との統合です。

 

いつしか、

相手に言いたかった言葉なんか忘れて、喜びの感覚に包まれていることでしょう。

もう、表面的な安心感はいらないのです。

 

 

 

  

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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