怒りを相手にぶつけなくちゃ気が済まない

「感情を感じることが大切というけれど、

じゃぁ、怒りをぶつけるのも良いんですか?」

という質問を頂きました。

 

相手に対して、イライラしたとき

その想いを相手にぶつけたいと思うこともあるでしょう。

言いたいことが言えてスッキリするかと思いきや、

ぶつけてもぶつけても、なんだかモヤモヤするものです。

 

これらを意識の構造から解説していきたいと思います。

 

 

何を感じているのか

 

怒りというのは、とても認識しやすい表面的な感情です。

自分が一体何を感じているのか?本当の気持ちを知るには、

怒りの奥にあるものを知る必要があります。

 

怒りの感情を認識しやすいタイプの場合、

怒りを相手にぶつけたり、発散することで、一見スッキリするので

自分の本音から遠ざかってしまいます。

 

その場合は、相手に意識を向けることばかりにエネルギーを使うので

自分自身と繋がることが疎かになってしまいがちです。

その為、本当は何を感じているのか?を見るよりも

心地良くない感覚を消すため

相手にフォーカスして、ジャッジしがちです。 

 

怒りの感情すら認識しにくいタイプも居るでしょう。

何か嫌なコトがあっても、そのときはなんとなくモヤモヤするだけで

時間が経ってからやっと、「あぁ、嫌だったな・・」と気が付くような場合です。

 

その場合は、怒りを感じてはいけないと無意識に抑圧していることがあります。

まずは、表面的な怒りでも良いので、感じている自分を見つけ出すことが大切です。

 

 

怒りを相手にぶつけてもスッキリしないのは

 

怒りを相手にぶつけることで、なんとなく気分がスッキリしそうな気がします。

「言ってやったわ!」みたいに。笑

しかし、またモヤモヤすることでしょう。

なぜなら、本当に伝えたいのは、怒りではないからです。

 

私はこんなにも怒っているんだぞ!

あなたは何も分かっていない!

と、伝えたいのだと思います。

 

つまり、「分かって欲しい」のですね。

自分が今、どんな辛い、悲しい想いでいるのか?を

ただ、相手に分かって欲しいだけなのです。

 

「分かって欲しい」という思考が浮かんでいるとき

無意識の前提は、「私は分かってもらえていない人となります。

 

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分かってもらえている人なら、伝える必要はありませんね。

分かってもらえないから、一生懸命伝えようと努力します。

 

思考が○○を強く望んでいるとき、私たちの無意識の前提は

○○ではない状態になっています。

 

相手へ想いをぶつけたい、分かって欲しいという努力をしているときは、

分かってもらえない状態」になっています。

 

 

意識のマトリックス図の一番下の層にある

無意識の状態が

上の層に大きな影響を与えています。

 

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無意識の状態が「分かってもらえない私」という前提になっていれば

その状態に見合った情報が上の層に現れます。

 

「分かってもらえない私」という状態は

分かってもらうべき」という無意識の価値観を創り、

分かってもらう努力をしようとするでしょう。

 

さらに、「分かってもらえない」ことに対する嫌な感情が生まれ

どうしてわかってくれないの!!」という思考になるかもしれません。

 

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相手に気持ちをぶつけたい、という思考が浮かぶということは

すでに、「分かってもらえない私」という状態になっているのです。

 

なので、その状態の自分がどんなことをしても

「分かってもらえない」という心地悪さを感じるでしょう。

 

相手に気持ちをぶつけてもぶつけても、本当にスッキリしないのは

そういう仕組みが働いているからなのです。

 

では、この場合、どうなるとスッキリ解消していくのでしょうか?

 

 

自分の状態に〇をつける

 

無意識の状態が「分かってもらえてない私」になっているので

分かってくれない」という思考が生まれます。

 

この状態が変われば、違う思考が生まれ、気分が良くなると思いますね。

 

じゃぁ、無意識の状態を変えればいいんだ!

と、「分かってもらえてない私」という状態を消して、

違う状態になろうとすることは、実は

全く意味がないのです。

 

認識している思考や感情から、今の自分の状態を見つけ出すことができます。

無意識の状態は、認識することができないので、顕在化している情報から

想像することしかできません。

 

「分かって欲しい」という思考が浮かんでいるので、

「分かってもらえていない私」という前提に気付くことができました。

 

この状態を嫌がって、違う状態になろうとすることは、

排除、否定していることと同じなのでを付けています。

 

 

無意識の状態にを付けていれば

その上の層にもを付けています。

 

なので、浮かび上がる思考や感情にもを付け、心地良くないのですね。

 

無意識の状態にを付けることができれば、

その上の層にもが付きます。

浮かび上がる思考や感情にもが付けられるので、心地良くなりますね。

 

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つまり、

「分かってもらえていない私」という前提に気付いたら

それをダメだと否定して、変わろうとするのではなく

ただ、を付ければいいだけなのです。

 

 

しかし、ここで

付けなくてはいけない!と力が入ると

無意識はやはり否定している(を付けている)状態になります。

 

 

抗わない、力を加えない状態

 

無意識の状態に気付くことができたら、まずは、それをそのまま受け入れるだけで良いのです。

を付けている自分に気付いたら、をすればいいのですが

今まで、無意識にを付けていた自分が、すぐにをすることができないこともあるでしょう。

 

にして良いんだ~!と気が楽になるのなら、瞬時にを付けてあげられています。

 

しかし、を付けられない私はダメなんだ・・・とか

を付けるのが正しい!などと思っている場合は、

実際は、を付け続けています。

 

何も、状態は変わらないのですね。

 

 

自分の状態に気付いたら、「あぁそうなんだ」と認めること。

抗わないことです。

 

それに対して、ジャッジをする必要もありません。

力を加えないのです。

 

 

何かに抵抗しようとすればするほど、肩に力が入りますね。

見つけた無意識の状態に対して、

これが良くないんだ、

これが間違っているんだ、と

抵抗したり、変えようと努力することで、さらに

その状態が強固なものになっていきます。

 

抗わないことで、一瞬、力んでいた力が抜けるでしょう。

 

すると、少し緩むことができた状態は、上の層に自然と影響を与えます。

次第に、浮かび上がる思考や感情も、少しずつ緩んでいくのです。

 

その思考をキャッチした自分の状態が、さらに緩んで安心感に繋がっていきます。

 

その循環が続くことで、いつしか

無意識の状態も良い状態に変化していくのです。

 

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感情をぶつけることと、自分の素直な想いを表現することは全く違います。

怒りのエネルギーが良い悪いということではなく、

相手にぶつけたいと思っている前提に、

相手を自分の想い通りにしたいというコントロールが入っているでしょう。

 

何かを変えよう、想い通りにしようとするとき、抵抗が生まれます。

それは、他者に対してだけでなく、自分の内側にも同じことが起きています。

 

他者を否定して、相手を変えようとすることも、

自分を否定して、違う自分に変わろうとすることも、

実は同じことであり

そこに問題や悩みが生まれるのですね。

 

 

何か心地よくない感覚を抱いたら、

自分は何を否定しているのだろう?と問いかけてみてください。

 

気持ちをぶつけるコミュニケーションから

気持ちの良い関係性を創造することができることでしょう。

 

 

 

 

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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