矛盾した感情をすべて認めると、本音に気付くことができる

連休中、いろんなところに出かけたりして、楽しいひとときを過ごした方も多いでしょう。

楽しいはずなのに、どこかそうではない感覚の自分を

感じることもあったかもしれませんね。

 

旅行に行くのが楽しみなのに、準備が面倒に感じてしまう。

人と触れ合いたいのに、一人になりたいと思う。

家族のことを想っているのに、なぜかイライラして怒ってしまう。 

そんな矛盾した感情を私たちは持っているものです。

 

私の本音はどっちなの?

 

駄々をこねる子供に親が、

「行きたいのか行きたくないのか?ハッキリしなさい!」

と、言いたくなるようなものです。

 

これは、無意識に私たちが

自分自身にも言っている言葉でもあります。

 

思考は、矛盾したものと嫌います。

何か一つの答えを導き出して、つじつまを合わせたいのですね。 

なので、自分の中にいろんな感情が生まれたとき、私たちは一瞬困ってしまうのです。

 

すると、自分が持っていたい感情だけを採用し、

それ以外のものを感じないようにしてしまいます。

 

 

いつも登場する意識のマトリクス図です。 

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一番下の層にある、無意識の状態(前提)が上の層に影響を与えています。

 

普段、認識しているのは、思考や感情です。

なので、思考や感情が自分の選択などを決めているように感じているかもしれませんが

そうではなく、先に状態が決まっていて

それに見合う思考や感情が浮かんでいます。

 

 

下の層から上に影響を与えているので

無意識の状態から生まれた何らかの感覚は、感情を通ってから思考に浮かびます。

 

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全ての感情を感じて良いはずなのですが、

私たちは感じるのが苦手な感情を持っているものです。

 

例えば、誰かに何かしてもらったとき、ただ喜べばいいはずなのに

喜びを感じることを無意識に抑えていたり、遠慮がちになってしまうこともあるでしょう。

 

もしくは、人に対して怒りの感情を持ってはいけないと思っていれば

嫌な目に遭ったとしても、怒りを感じないようにします。

 

このように、いつでもどんなときでも自由に感じていいはずなのに

ダメだと抑えてしまう感情があったりします。

 

抑圧している感情が浮かんできそうになっても

それを感じることを許可していないので、思考で捉えることができません。

 

感情と思考は別物です。

 

感情そのものを感じていても、それを思考で説明できることとはまた違うのですね。

 

許可していない感情が浮かんできたとき、思考で説明することができないので

何を感じているのか?を自分では分からなくて、

より一層、その感情は抑圧されていきます。

 

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慣れていないものは、顕在化することが難しいので、

慣れ親しんだ感情ばかりが浮かんできて、

それを自分の本音であると思い込んでしまいます。

 

怒りの感情ばかりをいつも許可している場合は、

その感情が自動的に浮かぶようにしてくれているので

簡単に怒りを感じることができますね。

 

すると、認識できている情報が自分である、自分の本音であると信じているので

世の中はイライラすることばかりだ!

と、思うことでしょう。

 

 

矛盾した感情の全てをそのまま許可する

 

大切な人に対して思いやりを持って接していたいのに、状況によっては

相手のことを嫌ったり、文句を言ったりすることは

日常の中で当たり前に起きるものです。

 

相手のことが大切、も本音だし

相手にイライラしている、も本音。

どちらもあって良いのです。

 

しかし、矛盾していてはいけないと思い込んで、

どちらかに合わせようとするとき、無意識に自分の一部分を否定、抑圧します。

 

それが気付かないうちに、理由が分からないけれど

しんどさや苦しみとなってキャッチします。

  

 

仲良しのAさんが居たとします。 

Aさん自身がどんな素敵な人であったとしても、

Aさんに対して、いろんな感情を抱くこともあるでしょう。

好きな感情ばかりではなく、嫌ったりすることも当たり前にありますね。

 

Aさんに対して、

大切だな、と思うときもあれば、

ダメだな、と否定するときもあったり、

凄いなと尊敬するときもあれば、

なんであの人ばっかり・・と羨んだりすることもあります。

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大切だな、凄いな、と感じているときは

無意識に安心している状態になっています。

 

ダメだな、羨ましいなと感じているときは

無意識に自分のことを責めたりしている状態になっているでしょう。

 

自分のことをダメだと思ったり、もっと頑張らなくちゃ、変わらなくちゃと思っているときには、どこか焦りや不安の状態になっているはずです。

 

 

同じAさんを見て、感じたものは

自分の中から生まれたものですが、

無意識の状態によって全く違う感情が生まれるものなのです。

 

Aさんは素晴らしい人だから、ダメだなんて思ってはいけない、と

自分の中から浮んだ自然な想いを否定していれば

その感情は抑圧されていきます。

 

つまり、

人のことをダメだと思ってはいけないと、

感じることを避けるようになるのですね。

 

しかし、先ほども言いましたが

無意識の状態によって浮かびあがる思考や感情は影響を受けています。

 

たまたま、その状態に見合った感情が浮かんできているだけなのに

それを自分の本音だと思うから、

持っていてはいけないと思って、なかったことにしようとしてしまうのです。

 

そのため、矛盾した感情が浮かぶことで苦しくなってしまいます。

 

たまたま、浮かんだだけです。

顕在化したからといって、それだけが自分の本音ではありません。

それをただ、「そうなんだ」と感じるだけで、何もジャッジしなくて良いのですね。

 

 

本音は矛盾したものが統合されてできた感覚

 

感情の一つ一つは、今の自分の状態によって導きだされた

ただの結果です。

矛盾している、それぞれの感情をそのまま感じるだけで良いのです。

 

しかし、ちぐはぐで、まとまらない感情が同時に浮かぶことで

どうしたらいいのか?思考で理解できないため

私たちは、一つにまとめようとします。

 

一つにまとめることは、何か一部分を切り捨てることと同じです。

許可していない感情は、無意識に自分を抑圧するものへとなっていき

より一層、本音から遠ざかっていくのです。

 

 

全ての感情を感じることで、それは感覚に変わります。

すると、感謝の状態になるのですね。

 

それがコアな本音としての感覚です。

  

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複雑で矛盾した感情が統合され、まとまったとき、

自分中にある本音が浮かび上がります。

 

それは思考ベースではなく感覚ベースなものです。

 

一部の感情を抑圧することなく、全てを感じ、統合された感情は

感覚となって、顕在化することができるのですね。

 

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そのとき、自分の一部分を否定せず、あるがままを許可している状態です。

なので、浮かびあった本音に対して、そのまま素直に受け入れることができます。

 

 

このような流れを、RYCメソッド@カウンセリングという手法でもお伝えしています。

他者の本音を導くことも、自分との向き合い方も習得できる本質的なカウンセリングスタイルです。

 

この手法は、RYCメソッド@上級講座でのみ習得できます。

自分の本音は何だろう?私とは何だろう?という問いに対しての答えを

見つけ出すことができることでしょう。

 

 

 

 

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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