私、抑圧してるつもりないんですけど
誰にも、なんだかイヤだなと感じるような相手が居ると思いますが
私たちは、そのとき
相手自身のことを嫌って、あの人のここがイヤ!あの態度が嫌い!と
感じて居ます。
しかし、表面的に見える相手の姿は、
自分の無意識が投影されて見えています。
例えば、
威圧的な人に対して、嫌な気分を抱いているとしたら
私の中にも同じように威圧的な部分があるんだわ、とか
私は人に対して、威圧的な態度を取ってはいけないと抑えているんだわ、
というところまでは気付くかもしれませんね。
しかし、威圧的な性質を持っている自分をもう受け入れているはずなのに
なぜ、威圧的な態度の人が目の前に現れるのだろうか?
と疑問を抱くこともあるでしょう。
ワークをすることで気付いた、
無意識に抑圧した性質を受け入れることができたら、
周りにはもう、そんなタイプの人が居なくなる、と考えてしまうかもしれません。
それは勘違いなんですね。
バランス調整しているとき
世の中には、様々なタイプが居ます。
ある性質の人に対して、強く反応するときは
自分が無意識に抑圧した性質が隠れている、といえます。
私は、もうそんな自分の性質を受け入れて、そんな自分として生きているのに
なぜ、まだ反応してしまうの?
という、質問を頂くことがあります。
私たちは、常に100%心地いい状態で居るなんてできませんよね。
日々、いろんな出来事に反応して、グラグラと揺れ動いて生きています。
頑張り過ぎたな、ちょっと疲れたな、と思ったら
頑張らない自分で生きてみようと思うし
頑張らないぞ、と
出来るだけ人に頼ろうと努めていたら、
たまには頑張ろうかなと思ったりするでしょう。
このようにして、常にバランスを取っているのです。
頑張り過ぎているときには、
怠けている人が気になってイライラしませんか?
のんびりしていたら、
熱血なタイプが暑苦しくて嫌だと思うでしょう。
自分がどちらかの性質である、というわけではなく
どちらかに偏っているときには、
そうではない性質の人に対して、反応します。
逆の性質に反応することによって、
自分が今、ちょっと片側に偏り過ぎているな
と、気が付くのです。
怠けている人を見てイラつくことで、
あぁ、私は今、力が入り過ぎてるんだな、と
熱血な人を見て、気が重いのなら
あぁ、私は今、力を抑えてるんだな、と
投影された現実によって気付かせてもらっているのです。
抑圧していた性質を統合することができたら
もう、その性質に対して過剰に反応することはなくなる、
ということではないのですね。
潜在意識はバランス調整をしてくれているのです。
これとは違って、
抑圧した性質を統合したつもり、のときもあります。
本来の自分の魅力を受け入れていないとき
自分の中の威圧的な性質が受け入れられない、とします。
ここで、「威圧的」というキーワードをよく見ていきましょう。
威圧的な性質というのは、
ニュートラルな性質をある方向から捉えたときに判断したものです。
良い表現に言い換えたらどんな言葉になるでしょうか?
威圧的→自信がある、はっきりしている、
など、他にもいろいろ出てきます。
これらのキーワードは、
どんなニュートラルな性質を解釈しているのでしょうか?
例えば、
存在感がある、影響力がある
だとしますね。
存在感がある人をある視点で捉えると
威圧的な人、であったり
自信家な人、であったり
ものごとをハッキリ言う人、だったりします。
現実では、威圧的な態度の人が嫌だと感じているとしたら、
自分の中の威圧的な性質を抑圧している、と単純に感じるかもしれませんが
もし、そんな自分はもう認めて出せていると思っていても
実は、他の視点の捉え方である性質を受け入れていないこともあります。
自信家な自分なんて、バレたら何言われるか分からないわ!と
ちょっと控えめにしていたり
ズケズケものを言ったら嫌われると思っていたりします。
しかし、これらは
ただの解釈によって捉えた性質です。
本当に抑圧しているのは
存在感がある、影響力がある自分、なんですね。
居るだけで存在感が溢れている自分を
どこか目立って嫌だなと思っていたり、
私は影響力がある、なんて
いやいやいや~と受け取れなかったりします。
つまり、自分の純粋な魅力を抑えているということです。
威圧的な部分は、少しずつ受け入れることができて
こんな私も居るよね、と思えるようになったかもしれません。
自分のダメな部分はわりと受け入れることができたとしても
私たちは、とてつもなく魅力的な自分を受け入れることのほうが
難しかったりするのです。
嫌な相手も、尊敬する相手も、同じ投影
ニュートラルな性質を、ある視点から見たとき
私たちは、嫌だなと思ったり、素晴らしいと考えたりします。
威圧的な人に反応するのも、
影響力のある尊敬する人を見て、自分とは違う遠い存在だと思うのも
同じことなのです。
ワークで行うときは、ネガティブな感情からひも解くことが多いので
まるで、嫌な気分になる人にだけ投影しているように感じてしまうかもしれませんが
自分にはそんな魅力はない、と感じるような尊敬する人も
「そんな魅力」の部分を投影しているのです。
投影の世界は、
相手に対して感じる嫌なところが自分にもあるんだよ、
という意味ではないのですね。
本来の自分にもっと気付いて、コアな表現をしよう、という
潜在意識からのメッセージです。
だから、現実がそう見えるようになる必要があるのです。
自分にも嫌なところがあるから、認めようと、というだけでは
まだ、投影の法則を半分しか活用していないようなものです。
もっと、自分の魅力に目覚めて受け入れていきましょうね。
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RYC認定講師 かなやまなほこ
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