今の自分にとってピッタリな記憶を採用している

子供のころの思い出は、大人になっても強く残っていることがありますね。

 

私の兄が、以前

父に親らしいことをしてもらったことがない。

よその父親は、子供とキャッチボールしたりするのに。 

というようなことを言っていました。 

 

自分は、そんな父親にはならない!と誓って

今では、とても子煩悩な父になりました。

 

 

 記憶は事実ではない

 

記憶はほとんどウソである、と言われています。

 

幼い頃の記憶を思い出しているとき、

その時点で、新たに解釈が加えられています。

 

新たな解釈が加わった記憶が上書きされて、

再び思い出したとき、

また解釈が加えられています。

 

 

私たちは、物事をあるがまま見ることはできません。

認識している時点で必ず、無意識に解釈が加わっています。

 

これは、出来事だけではなく、

思い出している記憶にも同じように解釈が加わっています。

 

つまり、鮮明に覚えていると信じている記憶も

その都度、解釈を加えて、少しずつ違うものになっているのですね。

 

 

兄は、「父親らしいことをしてもらったことがない。」と言っていました。

遊んでもらった記憶がないと断言していたのですが

私は父と兄と3人で仲良く出掛けた記憶があります。笑

 

しかし、兄はそんな記憶はないと信じていました。

 

 

その記憶を持つ必要があるとき

  

たくさんの記憶があるのに、

特定の記憶だけを強く握りしめているのは、

今の自分にとって必要があるからと言えるでしょう。

 

ダメな父親だった、という記憶を持つことで

自分がそんなひどい父親にならないように

子煩悩な父親として生きるための理由になっていたのかもしれませんね。

 

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私も、過去の体験のせいで

今の自分が大変な想いをしていると、感じていた時期がありました。

 

 

今の自分が幸せなら、

アレがあったから、今の私があるのだ、と感じますね。

過去の記憶の「おかげ」となります。

 

今の自分が幸せでないなら、

アレのせいで、こんな目に遭っている、と感じます。

過去の記憶の「せい」になります。

 

どちらも、今の自分の状況の原因を過去の体験にしているのです。

 

 

過去のせいにすることで

 

・原動力にしたい

・今の自分は悪くないと安心したい

・被害者で居たい

 

などの目的があって、その記憶を持ち続ける必要があるのかもしれません。

 

 

自分がその記憶を採用しているとしたら

  

私たちは、過去の記憶のせいで、

何かができなかったり、傷ついていると思ってしまいますが

 

今の自分にとってピッタリな記憶を採用しているのだとしたら・・・

どう感じるでしょうか。

  

過去のせいにしていた頃の私は、その時の自分を正当化していたかったのだなと思いました。

  

仕方ないよね、

私、悪くないもん、

と、誰かに説明しているかのように。

 

 

記憶はほとんどウソと言いましたが

それを今、思い出していることに意味があります。

  

 

過去の記憶を○○だった、と解釈することで

今の自分がとてもパワフルになるのだとしたら

それは、自分に相応しいものです。

 

父が自分を大切にしてくれなかった、という記憶だけを残すことで

自分は子供にいっぱい愛情を注ぐのだ、と決めたのでしょう。

 

それは一見、ネガティブな要素を避けるためにやっているようにも見えますが

奥から力が湧いてくる感覚があるのなら、自分のコアな本質と言えます。

 

必ずしも、一般的な良い表現、心地良い感覚だけがコアな世界観ではないのです。

 

 

過去の記憶を○○だった、と解釈したときに

今の自分が嫌な気分になったり、力が出ないのだとしたら

その解釈は、本来の自分からズレています。

 

今の自分に似合わないものを持っているのですね。

 

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しかし、

あの体験のせいで、今の私はこうなっているんだ、と決めることで

今の自分を優しく労わってあげられることができるのです。

 

今の自分をダメだと判断し

それは、過去の体験のせいであるとすることで、

仕方なかったよね、今のままでも十分素敵だよね、と

自分が自分自身の内側に寄り添っているようなもの。

 

 

ちょっとの間だけ、何かのせいにさせて欲しい。

と、自分を許してあげるときもあって良い思うのです。

 

自分が今の自分をダメだと思い込み

過去の何かのせいにしていることを

どこかで理解しているのなら、

 

一時の、自分への労りは

心の休息にもなるのかなと思います。

 

 

いつだって、コアな自分で居てもいい。

何か特別なことをしなくても、私たちは喜びに満ちていて良いのです。

 

しかし、そうできないときもある。

そのときは、自分を休ませてあげてください。

 

しっかり、休むことができたとき

本来のパワーが浮かび上がり、

過去のせいにしていた自分はいなくなっていることでしょう。

 

 

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今の自分が、過去を決めています。

それは、どんなカタチであれ、今の自分に必要だから

そのように決めています。

 

そう考えることができたら、どんな目的があるのかな?と

イメージしてみると良いですね。

 

 

もしも、誰かのせいにしたいと、感じるのなら

私は今ちょっと疲れてるだけなんだな、と

安心してください。

  

今だけ、アレのせいにしちゃうね、と

自分が気付いていることが大事なのです。

 

 

そんな自分も丸ごと許せたとき、

無意識は安心した状態になります。 

 

すると、それが現実に投影されて

安心な世界が見えてくることでしょう。

 

  

 

 

 

 

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RYC認定講師 かなやまなほこ

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